北海道には、民設民営の北海道NPOサポートセンターが存在する。ここでは、早くからインターネット上でホームページをつくり、道内の各NPO団体に情報提供を行っている。このセンターには、NPO法人とはなっていないNPO団体も数多く登録されており、これらの団体の中で情報公開可能な団体については、会員により独自につくられた情報交流ホームページに公開されており、道内の各NPO団体の情報交流に貢献している。
ここではNPO会員のためのニュースレターも毎月発行している。このニュースレターは毎月全会員に郵送で送られことになるが、郵送手間と料金がかかる。アメリカのように、会員のほとんどがインターネットを自由に扱えるところとは環境が異なり、まだ発展途上国の段階である。
北海道ではNPO活動は漸く始まったばかりであり、残念ながら、会員の全員がインターネットを自由に活用できる環境にはないため、このニュースレターも紙による発行を行わざるをえない。郵送料手間などの点で、インターネットを活用する方が有利であり、インターネットの普及・活用はNPO会員にとっては重要なテーマとなることは間違いない。
一方で、インターネットを扱える会員の間では、メーリングリストが設けられ活気を呈している。開設した当初は20〜30人程度であったものが、いまでは600人程度まで増加している。アクセスする内容も、活動のPRから各分野での課題についての議論まで様々なものが現れる。NPO会員はそれぞれが自主的な活動をしている人たちであり、メーリングリストの中でも活発な議論となる。この議論の中から研究会も立ち上がり、その中でホームページをつくることも検討されている。
しかし、NPOの多くは、まだインターネットを扱えないところもあり、北海道のNPO活動を広げていくためには、これらの団体の中でのインターネット活用技術を支援するコンピュメンターのようなNPOの存在が必要である。 |
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