アムステルダムの概要

V.オランダ編

1.アムステルダムの概要

(一般)
・6世紀の間、アムステルダムは金融の町、商業の町として知られてきた。その各取引は世界で最も古い。
・町は18世紀に完成した。
・地理的には、ヨーロッパの中心に位置している。
・世界最大の港。
・オランダの倉庫システムは世界NO1と言われる。
・複数の企業が自主管理する保税倉庫があり、税関のコントロールを直接受けないシステム。
・企業立地の理由

  @良質でまじめな労働力
  A英語が話せる
  B一時間以内にヨーロッパの各国に行ける

  C物流センターになりえる(港が多くある)
  D通貨が安定している
  E税法が有利

(気候)
・雪はそれほど多くなく、冬も厳しくない。
・天然ガスが最も多い熱源。天然ガスは生産している。
・一年に2〜3日は、雪が多く降るときがある。市の責任で除雪処理をする。
・雪は1〜2pで終わり。10年に一度くらいは、交通障害を引き起こすくらい雪が降る場合がある。

(建築)
・新しい住宅を建てる場合は2重窓や断熱材を使用する。セントラルヒーティングを使用している。
・アムステルダムでは効率が悪いため地域暖房はやっていない。
・セントラルヒーティングは一戸単位で行っている。
・熱は暖房の外に温水もある。
・運河の中にあるボートの家は定住者であり、これはセカンドハウスではない。
・建物の構造は、古い物は全てレンガ造であるが、新しいものは外壁がレンガでも内側は鉄筋コンクリート造のものもある。
 これはプレハブ建築である。

・地震は全く無い。
・建物は壁を2重構造にしており、北海道のような断熱材はほとんど使用しないが、中には使用しているものもある。
・最近の建物は全てプレキャストコンクリートで組み立てられている。壁、柱、スラブ、階段、窓。
・プレキャストで70mの高さの建物が建てられている。また、テレポートの近くには240mのものを建てる計画がある
 (フレームは鉄骨)。

・地震はないが、地盤が悪いため35mのパイルが必要である。
・18、19世紀のものは、木製杭であるが、現在は鉄筋コンクリート製で鉱製の物は使用しない。
・一戸建て住宅は郊外にはあるが、ほとんど集合住宅である。
・7割は賃貸住宅。
・38%は所有。住んで持っているのは7%。市所有は10%。住宅協会は42%、住宅協会は市によってコントロールさ
 れ、市から財政援助も受けている。

・3部屋の家が多く、70〜100uである(2LDK)。
・一部屋のい住宅はあることはあるが非常に少ない。独身者でも大きな住宅にはいる。独身でもベットルームとリビングル
 ームは別に持ちたいと思っている。

・100u1カ月450ギルダー31000円/月。
・若い人の年収は32000ギルダー、224万円。秘書くらいの年収は5〜6万ギルダー、350〜420万円。
・定職住宅の資格は、アムステルダムに2年以上住むということ45000ギルダー(315万円)以上収入がない。

(駐車)
・中心街は道が狭く、駐車場はほとんどない。従って、市としては公共交通機関を強く進めている。
・市の職員は、今年の10月1日から公共交通機関の乗り物はただになる。その数は約30000人。
・駐車場の数については、中心部は減らす決定をした。公共機関を利用するようにし向けている。
・バス、市電、地下鉄が公共機関。
・しかし、必要なところには駐車場が確保されていて、オペラハウスの地下は600台とまれるようになっている。
・駅の場合は地上に駐車場がある。市役所の場合は地下に設けられている。個人住宅の場合は3台くらいは家の中に入れる
 ことのできるスペースを確保している。

・外に出しておくと盗まれる。
・駐輪場は有料。

(保存)
・保護の対象となる建物及び記念物が7000にもなる。
・維持及び修復は市及び国の財政から全額ではないが賄われる。例えば、外壁等は補助金が出るが、内側のセントラルヒー
 ティング等は18世 紀になかったものであるから、自分で直さなければならない。

・保存の対象物は100年以上経っていること

(街並み)
・郊外の高圧電線は電柱方式になっているが、中心部は全て地下を通っている。今世紀の初めには埋設された。電話線、
 ケーブルテレビも地下埋設。

・新しい地域は、今世紀の初めから下水道があったが、中心部は運河があったために、約10年くらい前に完成した。
・中心部の建物は、レンガ造で白くて幅の広いサッシュで造られているが、市の条例がある。

(下水)
・汚水は運河に放流していないが、雨水は放流される。
・運河の水は雨水によって汚染されるが、定期的に海の水と取り替える。
・50%は地下水、残りはライン川から水は供給される。水の供給不足は無い。

(都市計画)
・中心街はオフィスと住宅街、港湾(工業)、軽工業。
・用途地域は4種類。

(再開発)
・再開発計画は市で行う計画はある。
・建物の売買に関しては市はいっさい関与しない。

 
-03:基礎断面図
 
-040:アムステルダム中心部 -041:アムステルダム中心部
   
-042:アムステルダム -043:アムステルダム
   
運河にかかる橋が上に上がり、船が通り過ぎるまで通れない はでな電車
-044:アムステルダム -045:アムステルダム