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フ ォ ー ラ ム |
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「まちづくりを考える」
〜 田 村 明 先 生 を 囲 ん で 〜 |
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フ ォ ー ラ ム 進 行 |
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今日は、大変お忙しいなかをお集まりいただきまして大変ありがとうございました。
予想していたよりはるかに多くの方々にお集まりいただきまして、本当に驚いているところでございます。田村先生が北海道に来るということで、その前後に札幌に寄ってくれませんかとお願いしましたところ、快く寄ってくれるという連絡が入りました。先生が札幌に来られるならということで「まちづくり」に大変関心を寄せております皆様に連絡して討論会形式で「まちづくり」について考えてみようということになりました。
私は、今日のこのフォーラムのきっかけをつくったということから、進行役をつとめさせていただくことになりました、北海道庁の住宅都市部都市計画課に所属しております田中と申します。よろしくお願いいたします。今日は、討論形式で進めたいと思いますが、始める前に、もう皆様は既にご存知であろうと思いますが、田村先生の経歴につきまして簡単にご説明いたします。
先生は、東京大学の工学部建築学科をご卒業された後、法学部法律学科と政治コースも卒業されております。その後、運輸省を経て、民間の地域開発や都市計画のプランナーをやっていた時に、横浜市役所に採用されまして、その後自分が構想しました計画を実践で証明していくことになったわけであります。その後、法政大学の教授になられ現在に至っております。
横浜市役時代の「まちづくり」の実践につきましては、大変ご苦労されたと思いますが、私達にとりましは大変参考になることばかりであると思います。このへんのことにつきましては、討論のなかで皆様が先生からその話を引き出していかれればと思います。討論の中で、先生への質問が飛び交うものと思いますが、先生よろしくお願いいたします。
それでは、早速討論を始めたいと思います。
「まち」というのは、一定の地域に住む人たちが、より人間らしく生活してゆくための共同の場であります。この場合の共同の場というは、単なる空間的な場だけではなく、地域に住む人たちの間のルールとか意識など、あるいは、人が集まって、コミュニティをつくることもこの共同の場に含まれます。また、それを「つくる」ということは、これも平仮名でありますが、道路、公園、建物を造るといういわゆるハードを整備するということだけではありません。もちろん、これも大変重要なのでありますが、「ヒトづくり」「シクミづくり」「ルールづくり」などの見えない部分が大変重要であります。そういうことで、この平仮名の「まちづくり」とはトータルな「まち」として考えられ、大変広い範囲を意味しますので、それぞれの分野で活動されている人たちにとっては、イメージがそれぞれ異なるのは当然であります。
今日は、それぞれの分野の方々が、それぞれ描いていますイメージを語っていただきまして、その中から、課題や問題点を抽出し、討論してもらいたいと思います。討論が始まった段階から先生にも一緒に参加していただきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
また、前の方で話す人をスピーカーと呼びますが、スピーカーの方々には、「まちづくり」に対するイメージ、あるいは疑問点を話してもらいます。1人2分程度、最初は3分くらいと思っていましたが、10人だと30分以上かかってしまいますので、一人2分程度とし、討論の時間を多くしたいと思いましのでご協力お願いいたします。スピーカーの方たちは、今日の討論の論点を出すきっかけをつくるだけですので、それぞれのイメージを話した後は、他の人たちも討論に積極的に加わってもらいたいと思います。
今日、来られましたみなさんは、それぞれの分野でご活躍されている人たちばかりですから、私の方では何も言わなくても進行していくものと思います。
私の役割は、討論の展開方向があまりにもかけ離れた方向に進んでいく場合の調整役と考えて下さい。討論が始まりましたら「まちづくり」の課題や疑問点が出ると思いますが、経験豊富な田村先生への質問も積極的に行って下さい。
時間は、2時間半くらいしかありませんのであっと言う間に過ぎてしまいます。一人の一回の発言はできるだけ短か目にして、他の人の発言の機会をつくることにしたいと思います。
だだし、田村先生が話される時は時間制限はなしとしますので自由に発言して下さい。
それでは、最初に話してもらう人は、田村先生が来られるということで楽しみしていた方です。最初の切り出しは、こんなに多くの方々がいる前ですから緊張しますが、楽な気持ちで、自分の思っていることを話して下さい。うまく話そうとすると、かえって緊張してしまいます。自己紹介もちょっと入れて下さい。それではお願いします。
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進行役 田 中 栄 治 |
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